2007年4月5日〜8日に行われた「晴郷さんバーサク旅行迎撃オフ」(?)と「近畿でも桜を見ようぜオフ」の記録
春である。とかく冬らしくないと言われ続けてきた2006年の冬だったが、そのまま勢いに乗って春うららへ突入かと思いきや、3月頃から冬将軍様が最後の意地を見せてくれてもう、何が何だかといった感じであった。4月に雪ってどういうことよ?
だけど、それももう過去の話。陽光は燦々と身体を暖め、澄み渡った空を見ているだけでも心が弾む。こんな気持ちの良い日が續いているのに、外へ出かけないなんて人生を半分ソンしているようなものだ。さあ出かけよう。春風が私たちを呼んでいる!
――と、晴郷さんが思われたのどうかは知らないけど、とにかく、4月の初っぱなに「東京から近畿の方へ突撃する」という一報が入った。なんでも、駄目元で申請したムーンライト「ながら」の予約が、予想に反して実にあっさりと取れてしまったらしい。「取れたからには西に向かうぞ」――そんなこんなで晴郷さんのバーサク旅は始まったのだそうだ。
では、どうする? ――もちろん迎撃だ。
さて、迎撃は規定事項なのだけど、実はそこには一つ問題があった。
晴郷さんが予約したムーンライト「ながら」の出発日は4月の5日、乗り継ぎの電車で関西に着くのは6日の午前である。ところが、6日はうちの個人的な飲み会とものの見事にぶち当たっていた。普通の飲み会であれば即断りの言い訳の文言を考え始めるところであるが、よりにもよってその時ばかしは欠席というわけにはいかない事情があり、うーんどうしたものかと途方に暮れていた。
ところが、アジョラ様だか骨テマ様だかは我を見放さなかった。
なんと晴郷さんが、近畿まで来た勢いに乗って、そのまま讃岐うどんの聖地である四国の香川まで切り込んでいくなどと言い出したのである。そのため、大阪での飲み会開催が21時からとなった。何という幸運。定時上がりから始まる宴会は18時から。一次会を2時間で切り上げれば、十分晴郷さんらと合流出来るのだ。……まあ、飲みオフを始める前から出来上がっているというのはアレかも知れないが、なんと言っても祭は楽しんだ者勝ち。この際だから二兎を二兎ともゲットしてしまおうと企んだわけである。
そして当日。晴郷さんらはJR神戸駅から新快速で大阪に向かっており、私はその途中の尼崎駅で合流する手はずになっていた。幸い、今回の新快速は12輌編成であり、前回の近畿オフのように8輌すし詰め列車でスリップダメージという事態はなかった模様。無事車内で合流を果たし、一行は大阪駅を経て環状線に乗り「新今宮駅」へ向かった。
ただ、午前の相生-東岡山間では真の地獄の様相を呈していたらしい。合掌。
新今宮駅で大阪在住組と合流、ジャッジ笹木 半助さんの道案内によりそのまま新世界方面へ。
現世の善悪正邪を超越した街(撮影:伊藤 晴郷さん)
所謂大阪の「ミナミ」と言えば、覇王がいたり帝王がいたりと、何かと物騒なイメージがつきまとうディープな街である。もちろん、全くそんなことがないと言えば残念ながら首を振らざるを得ないのだが、それでは全く暗く恐ろしいところなのかと言えば、答は否だ。下町には下町の味があり、裏町には裏町の人情がある。そしてなにより、変に気取っていないところが、油断ならないものの親しみを感じる。そういう街なのだ。
新世界名物「通天閣」を拝みながら辺りの看板の写真などを撮りつつ、入った串カツ屋。通天閣に御座しますはずのビリケン様が何故か店前で鎮座しているのはご愛敬として、早速串カツと酒をオーダー。深めのステンレスケースに並々と入っている串カツ用の漬けソースは卓上共用で、当然、二度漬けは第一級の御法度である。東京在住の晴郷さんですらご存じであったという話で、これほどまでに地域に根ざしたロウも珍しいのではないだろうか。
酒とFFT談話に花を咲かせつつ、作品作りに精を出すアタックメンバー。私は取り敢ず前日にFFT獅子戦争の公式サイトから引っ張ってきた画像を写真紙に印刷したもの(後で半助さんに「どこぞの販促員かと思いましたw」と突っ込まれたり)と、昔とあるFFTサイトで公開していた「FFT好きさんに100の質問」を持っていき、その場で答えてもらうという催しも試みてみた。その間にも、スケッチブックではお祭りが進行していたらしく(あまり拝見出来なかった。残念)、カツも熱々で大変美味しい。
色々話をしているうちに、掲示板でちらっと出ていた「近畿お花見オフ」の話題が。酒の勢いでそのまま「参加する人挙手〜」と言ってみたところ、えびさんと極さんがとっても乗り気。ならばやろうじゃないかとその場で催行決定。……確か予定日は明後日の筈だったが、その時はそんなこと全然考えていない。
そんなこんなであっという間に夜も更けていき、さて解散となって一人当りの会費を計算すると、なんと2000円にもいっていない。うは。スゲェ安い。
参加者は以下の通り
解散後、最後の快速電車に乗って帰宅したのが0時過ぎ。取り敢ず掲示板に花見オフ開催決定の通知だけ書いてそのままバタンキュー。
翌日、私はいつもの通り会社に出ていた。寝るのが遅かったのとアルコールが入ったのとでかなり眠く、軽めの仕事を片付けながら花見オフで仕込むネタについて空想を膨らませていた。
さてそろそろお昼ご飯だなと思っていたところ、突然携帯に電話が入った(マナーモードにするのを忘れていたため、作業部屋にかなりでかいコール音が響いた。幸い部屋に居たのは私だけだった) 何事かと見てみると、表示されたのは知らない番号。取り敢ず出てみると「もしもし、イトウです」……ええと。イトウ…さん? 久樹の知り合いにそんな人いたっけ…? あのぉ、失礼ですがおかけ違いではありませんでしょうか?
……と、ここでようやく頭がフリーズから復帰。おいおい、イトウさんってジャッジマスターの伊藤 晴郷さんじゃないか! そうだそうだ。いっつもはるさとさんはるさとさんと言っていたから、完全に意識がすっこ抜けていた。晴郷さんの声が心なしか心配そうだったのは気にしない事にして、ああそうだ、昨日、ちょうど仕事が小休止に入っていたので「もしかしたら半休取れるかも〜」とお伝えしていたのである。朝の段階で全く連絡がなかったので、お構いなしに行ってしまわれたのかと思っていたら、実は今起きたところなんだとか。
「なぁんだ。じゃあ早速合流します〜」と言いたいのは山々であるが、さすがにこのタイミングで半休を取るべきかどうかは迷うところである。一旦電話を切り、二周ほど作業場をぐるぐる回った末、結論。――宜しい、ならば迎撃だ。
昼休み中に色々な場所へ駆け回り、なんとか半休の取得に成功。きっと普段の素行の良さ(?)が現れたのだろう。再度晴郷さんへ電話をかけて、JR難波駅で合流。何故に難波駅かと言えば、そこから「大和路快速」に乗って関西本線経由で名古屋に乗り込むためである。
関西本線――そこは『本線』と名のつくものの、途中に非電化区間があるため運行系統は分断されており、通り抜けるにははっきり言って不便な路線である。されど侮る事なかれ、近畿〜東海までの地図を見てみれば分かる通り、実際の距離で言えば、関ヶ原〜米原を経由する東海道本線より、実はこちらの方が路線距離は短いのである。
東海道本線経由:190.4km 関西本線経由:182.1km(※共に大阪駅からの営業キロ計算)
何故こちらの路線が東海道本線に比べて整備が遅れたのかについては晴郷さんのレポートに詳しく書かれているので、そちらを参照して欲しい。
その上、この路線は時には山々の間を縫うように、時にはトンネルを突っ切り、時には嶮岨な峠を登り切ったり、と、大変バラエティ豊かな車窓が広がっている。花見オフをしようかというぐらいなのだから、山麓の裾野には桜があちこちで爛漫と咲き誇っており、天気が良かったのも手伝って最高の眺めだった。これだけでも十分有休を取った甲斐があったと思う。
途中二回程乗り換えつつ列車に揺られる事七時間少し。四日市の工業地帯を抜けてようやく名古屋に到着したのが19時過ぎ。現地では神風 華韻さんとりょうさんが出迎えてくれた。りょうさんは都合ですぐに抜けなければならなかったので、すぐに近くのパン屋兼喫茶店へ突入。カフェラテを頼んだらやたらでっかいカップに入れられて、大阪とはまた違った独特の感性を感じずにはいられない。
さて、神戸育ちの習性か、私は新しいパン屋に入った時は必ずクロワッサンかバターロールを注文することにしている。単純に好きという面あるけど、一番ごまかしの効かないパンだと私は思うからだ。そこでも予定通りクロワッサンを取っていたのだけど、なんと久樹が並んでいるところに焼きたてのチョコクロワッサンが投入。う……この甘く香ばしい匂い。食べたい。でも……クロワッサンはクロワッサンで食べなきゃならない。パンの本質を見極めるためにはチョコに惑わされてはいけないのだ(どこぞの美食家だろう)
そして何より、先に注文を済ませた女性陣から、「この店はモンブランも賣っている」という情報も耳にしていた。久樹は元々ケーキの中ではモンブランが一番好きで、新しいケーキ屋に入ったときは必ず…(略)
モンブラン。モンブラン。モンブラン――宜しい、ならばモンブランだ。結局、誘惑に負けて全部注文してしまった。他のメンバは「飲み物 + 小さいパン一つ」というのに、一人だけやたらガツガツパンを食う羽目になったのだが、もちろん後悔などしていない。むしろ、モンブランハンターとして本望であると断言すら出来る。
時間がきたためりょうさんと惜しみつつもお別れし、晴郷さんは入浴と下着の買い出しのため(晴郷さんは更に旅を続ける気だったのだ)、三人で夕食を取ることに。突発オフだけにお店の予約なども無し。一店目、二店目と入ったけど、さすがに「花の金曜」の夜にそうそう空いている店は少ない。時間も余り残っておらず、「現地名物は無理かなぁ」と半ば諦めつつ入った三店目で、うまい具合に座席を確保。
時間が無かったのでパーッと勢いで注文したら、何か凄くオヤジメニューが並んでしまったのはご愛敬。なにせどれもこれも大変美味しい。そしてビールがすすむ。パンでお腹がふくれていたため大瓶一杯だけに留めておいたけど、あのメニューで本格的にやったらピッチャー一杯ぐらいは簡単に空いてしまいそうな感じである。大阪の「串カツ」名古屋の「味噌カツ」――人間は本当に色々な工夫を考えるものだなあと感心しきり。
かくして、すっかり名古屋料理に感激した久樹と極さんは、帰りの電車でも「名古屋はええよ〜♪」がすっかり合言葉になってしまったのである。
参加者は以下の通り
ちなみに極さん、華韻さんのひこにゃんにも魅られてしまい、先日彦根城まで遊びに行ったらしい。うむむ、これもオフ会パワーなのだろうか。
そんなこんなですっかり堪能してしまった週末前であるが、別に花見オフのことを忘れてしまったわけではない。掲示板でえびさんと散発的に打ち合わせを済ませて、とにかく出来ると言うところまでは漕ぎ着けた。いくらオフ会とはいえ、結局「人と会って花見て騒ぐ」という本質には変わりないのだから、意気投合さえしてしまえば後の話は簡単だ。
えびさんがお弁当と場所を確保してくださると言うことで、私は飲み物係を担当することになった。スーパーでドライアイスと氷をどっさり詰め込み、二重袋で厳重に封をする厳戒態勢で臨んだが、おかげでバッグは大変重かった。行きの新快速でなんとか三ノ宮駅で座ることが出来たのが幸いだった。
実は当初予定では酒をどっさり買い込んでいく予定だったのだが、参加者のリストを見てみると、なんとお酒飲む人・飲める人が半分以下。急遽酒の量を大幅に減らしてジュースを倍にしたのだが、もし最初の勢いで買っていたら、私一人が大酒かっ喰らってるって構図が出来上がってしまうところだった……。いやぁ、パンの時もそうだったけど計画って大事ですね。全然説得力無いけど。
さて環状線に乗り換え、いざ参らん大阪城公園駅――と言いたかったのだけど、なんと列車のトラブルでいきなり5分以上も遅延。っていうか、このオフやたら機械関係でトラブル起こしまくりなのだけど……。関西本線に乗る前の自動販賣機では「爽健美茶」を買うつもりでボタンを押したら、何故か「ファンタオレンジ」が出てたとか、晴郷さんは晴郷さんでアイスを頼んだらホットが出てきたとか……。頼むぜムスタディオ。
その上、駅に着いてみてびっくり。何この人の多さ。ここはどこぞの通勤ラッシュですかと言わんばかりの人の量。電車は5分間隔でぼんぼん駅に着くし、その都度もはや数えるのも億劫になるぐらいのヒト科サピエンス種が大河の如く出口に向かって押し流れていく姿は、もはや舞い散る桜吹雪を蹴散らして圧巻の域に達していた。
こんな状態で待ち合わせなんて出来るのか――? 大いに不安をかき立てられ、取り敢ず私が着いた時点では(席取りのえびさん以外は)誰も来ていないことだけを確認して、あとはひたすら目をターミネーターのようにして集合予定者の到着を待つことにした。
そんな私の意味があるのかどうかわからない努力も実ったのか(?)、なんとか無事全員と合流することが出来た。携帯電話は輻輳して使い物にならなかったものの、メールなどでコンタクトを取りつつえびさんの元へたどり着けた。その時のえびさんからの超解りやすいメールが下記のものである。
↓…進路 ※…桜 〃…草 −−入−−−−− ※※↓※〃〃〃〃 ※※↓※〃〃〃〃 ※※↓※〃〃〃〃 ※※↓※〃〃〃〃 ※↓ ※※※※ ※↓※ ※↓※ ※※WC ※→★ ※※※※
いやもうホンットに解りやすい。
そして着いてみてまたまたびっくり。そこは満開の桜と天守閣が一度に見られる最高の場所だったのだ。しかも入園に200円必要なだけもあって、外堀よりもかなり人が少ない。
雲が多く風も強かったおかげで若干肌寒さはあったが、花はちょうど散り始めで、時期としては本当に最高のタイミングだったと思う。前々日のオフ会ではすっかり話に夢中になっていたが、今回はみんな花やお城を眺め、えびさんのお弁当やマサミレッタさん持参の「柿の葉弁当」に舌鼓を打ちながら、のんびりとくつろいでいた。アクティブなだけがオフ会じゃない、という貴重な体験をさせていただいたと思う。
話もたけなわ、日が翳り気温もどんどん落ちてきたので、座っておしゃべりというにはちと寒い。そそくさと片付けを済ませ、誰ともなしに、昨年の夏オフ以来ずっと近畿スレの合言葉になっていたホテル「モントルレ大阪」へ、ついに突撃しようという話が持ち上がった。どうする――もちろん襲撃だ。
モントルレ大阪――通称オーボンヌ大阪院(ぇ) いざ現地に着いてみると、これがかなり本格的な格式を持ったホテルだった。個人的に、「ああ成程、修道院を襲撃しようとした偽南天騎士団の方々も、きっとこんな気持ちだったんだろうなぁ」と、つくづく庶民根性が染みついていることを実感。
それでも勇気を振り絞ってなんとか潜入に成功。なにやら怪しげな者を見るような目でジロジロ見てくる掃除夫さんを尻目に、ばんばん目的のブツを写真に納めていく我らアタックチーム(きっとまた写真が色々公開されると思います) もののついでだと入ったホテル内の喫茶店では、不審極まりない行動を目の当たりにした後でも、きちんと上着や荷物を与ってくれるという待遇であり、なんとも教育が行き届いた――というか、心の広い店であった。……お値段は相応ありましたけどね。
その後大阪駅北のファーストキッチンに退却した我らは、「やっぱこっちの方が落ち着く〜」などと市井の談話を楽しみつつ、粛々と作品作りに没頭したわけである。久樹がぶちあげた合同作品にちょっと時間がかかりすぎてしまった感はあるが、是非次のオフはもっと大勢でやりましょうということを確認して22時頃に解散となった。
参加者は以下の通り
なんだか前々日等も含めて勢いだけで突き進んだ感があったが、そういうのもまた「アリ」かなと心に残ったオフ会でした。次はいよいよFFT -獅子戦争-も発賣され、ますます楽しいイヴァリースの世界が広がる事でしょう。参加された方々、取り分けオフ会のセッティングをしていただいた方々、本当にありがとうございました。