本記事は、2008年9月7日にインテックス大阪で開催されたこみっく☆トレジャー12(ComicTreasure / こみトレ12)の一般参加レポートである。おおむね筆者の体験を基にしているが、一部他の参加者の報告も参考にした。
関西で最大規模の男性向けオールジャンル同人誌即売会。コミケのフォロワー
という意味合いから、例年夏コミと冬コミの後に開催されている。同じく関西開催オールジャンルのコミックコミュニケーション(Comic Communication / コミコミ)と双頭をなす。
毎年参加サークル数は増加しており、今回は前回より131Sp増加し、1621Sp(1443サークル)となった。中でも東方Project系サークルの増加が著しく、200余りのサークルが参加する最大ジャンルとなっている[1]
[註.1] その他は創作を除けば「なのは」「葉鍵」「VOCALOID」(初音ミク等)などが多い。
筆者は主として東方島を目当てに参加。入場待ちは、10時頃を境に日陰(天国)と日なた(地獄)に分かれた模様。開場後の混雑はおおむね予想の範囲内であり、13時を過ぎた頃からはのんびりした雰囲気であった。空調は快適で、トイレも比較的空いていた。
頒布物はオフセット本とコピー本が半々といった程度で、こみトレの新刊もそこそこあった。新刊でも14時頃までかなり残っており、終了間際には完売の文字もちらほら見かけたが、売り切れなかったサークルも多かったように思う。幾つかのマナー違反は報告されたが、筆者はさほど気にならなかった。
東方幻想板のイベントスレに「今度のこみトレは200近い東方サークルが参加するらしい」という情報が飛び込んできたのは、8月の終わり。紅楼夢の準備はまだ先だし、地霊殿の委託開始を一日千秋の思いで待ちわびていた頃である。
コミケの関西版としてこみトレがあることは知っていたが、今までマイナージャンルに棲息していたため、スケジュールの対象から完全に外れていた。考えてみれば、サンクリ[2]でもあんなに東方が活況なのだから、こみトレで不況なわけがない。慌てて参加を決めた。
カタログを買うため、翌日すぐに同人ショップへ駆け込む。一冊二冊くらいなら残っているかと思ったが、どこも完売であった。動き出すのがせめて一週間早ければとほぞをかむが、そんなことを言っても仕方がない。例によってイベントスレ住民の助けを借りたり、2chのこみトレスレを読み返しながら、できるだけの情報を集めて回った[3]
お金は、紅楼夢用に少しずつ崩しておいた100円玉35枚、500円玉15枚、1000円札10枚の計21,000円をもって行くことにした[4]
飲料は、粉末のアクエリアスを購入、通常量の2倍に希釈して『ハイポトニック』飲料[5]を自作し、それを750mlのペットボトルに半分凍らせて持っていくことにした。半分だけにするのは、全部凍らせてしまうと解凍に時間がかかり、飲むのに難儀するからである。ではどうやるのかというと、世の中には知恵者が居るもので、前日に半分だけ飲み物を入れて凍らせ、翌日朝にもう半分を注げば、簡単に半凍の飲料が出来るのだ[6]
食事は、万一大混雑だった時のために携帯食料[7]を持っていくが、余裕があれば現地で弁当を買うことにした。
[註.2] サンシャインクリエイション。東京で開催されるオールジャンル同人誌即売会。A1ホール一帯が東方サークルで占められているとかなんとか(クリエイション公式Web)
[註.3] ご協力いただいた方々には毎度毎度感謝しきりです。
[註.4] とはいえ、予算的には8 000円そこらに抑えようと思っていたのだが……。
[註.5] 低浸透圧のため、通常のスポーツドリンクより身体に吸収されやすい飲料。[参考]アサヒ飲料|ハイポトニックとは?
[註.6] 2ch コミケスレより。
[註.7] カロリーメイトとウィダーインゼリー。
前日は呑み会だったが、自重が功を奏したのか、予定時刻に起床した。予報は曇りだったが、この時点で外は晴天。確実に屋内待機列(後述)に入れるよう、早く出た方が良いという判断は正しかったようだ。
早くといっても、現地に着いたのは8時半頃である。西ゲートでカタログを購入して中の広場に入った。各館の中庭のような場所で、ビックサイトで言えば会議棟2階辺りを想起していただきたい[8] 入場列は4列縦隊で、左から5本目の列に並んだ。
広場の天井には屋根があり、日陰になっている。そのため、団扇を扇げば十分快適だった。天井の内側で待機出来たのはもう一本くらいで、10時頃以降に着いた人は日なたで待つことになった。見るからに暑そうで、気の毒としか言いようがない。日なたを避けて、並ばずに周りのベンチや外で待つ人も多かった。
1時間ほどでカタログチェックを終え、地図に大体の移動経路を書き込むと、後はピクトチャット[9]などをしながら時間をつぶす。電波状況は良好とは言い難かったが、例大祭の時のように全く通信出来ないというほどでもなかった。東方目当ての人は見かけなかったが、それでも十分楽しめるのが良い[10] 他には、PSPで遊ぶ人、携帯電話でワンセグを見ている人、友人と盛り上がる人、何度も何度もカタログを読み返す人、寝てる(精神集中?)人など、それぞれが思い思いの時間をすごしていた。
開場20分前から、列が動き始めた。自分の列が動いたのは10時55分頃である。ぎりぎり館内に入れず、木陰にも入れない最悪の場所で開場待ちとなったが、数分程度なのだから我慢。1時間近くもこの状況で待っていた人は大変だったろうなと改めて実感する[11]
11時、予定通りに開場。前から拍手が聞こえ、それが後ろに伝播する奇妙な感じ。コミケのように分単位のズレはないものの、同人誌即売会ならではの体験だと思う。
開場から5分ほどで入場出来た。手荷物検査はなく、カタログを上に掲げながら入場する。入ってまず感じたのは「おお…涼しい……」ということ。大したものだと思うが、そもそも開場前から既に耐え難い暑さという夏コミが異常なのだろう。
中規模以上の即売会では、出入口付近の混雑を防ぐため、入場者はいったん一番奥まで直進し、それから左右に散るようにすることが多い。メイドさんの人垣をくぐって奥まで突っ切り、東方島へ向かった。
そこからはあっという間に時間が過ぎる。私が着いた時点ではかなり空いていたが、時間とともに徐々に人が増えて、12時頃がピークだったと思う。それでも、せいぜい混雑は例大祭の午後過ぎくらいのもので、幻世「ザ・ワールド」[12]のような状況はなかった。ただ、矢張り不慣れな人が多く[13]、余裕があるのに流れが止まってしまう事もしばしばあった。記憶に残っている限りでは、東方島で途中札を設ける程の列が出来たのは1箇所だけだったと思う[14]
一通り目的のものを買い終えると、おなかも空いたので13時前に一旦会場を出た。例大祭では空腹を感じる余裕すらなかったのだから、やはり楽だったのだろう。あれを楽だといってしまう辺り、なんだか「よく訓練されたヲタ」のようでアレだが。
館内で弁当が売られていたので、それを購入する。唐揚げ弁当600円。イベントにしてはまあ良心的な価格ではないだろうか。中庭のベンチには、同じように前半戦を終えた人たちがくつろいでいた。中には完全に撃沈している人もいたが、睡眠不足だったのだろうか。
コピー本やペーパーをクリアフォルダに移したり[15]など、14時頃まで休憩してから再入場。この時点で、カタログは既に完売していた。
今度は、別ジャンルなども散策しながら、気になったものをゆっくり買い歩く。館内はだいぶ落ち着き、和やかな雰囲気になっていた。あちらこちらで完売の文字が見え始めるが、残っているサークルも結構多かったと思う。館内はMO-WAVE[16]によるBGMが流れていたが、ネタ系の歌が多かった。ちょうど別ジャンルの島にいた時「Help me, ERINNNNNN!![17]」が流れたが、いろんなサークルの人が腕を振っていたので思わず笑ってしまった。東方島ではどうなっていたのだろう。その後幾つかのイベント紹介があり、東方紅楼夢も最後に紹介されたのだが、音が割れていて何を言っていたのかはよく解らなかった。
15時、盛大な拍手とともに予定通り閉場。それに合わせたかのように突然雷雨が襲来し、フロアは一時騒然とするが、アンケートを書いたり落書き掲示板を眺めたりしているうちに止んでくれた。衣玖様のちょっとした悪戯心だったと思うことにする。
自宅に着く頃には、最も澄み渡る空が少しずつ茜色に染まりはじめていた。思ったより疲れたのか、帰り着いたらそのままベッドに直行してバタンキュー。
全部で46冊。うち東方は43冊で、CD類も3つ購入した。
まだ界隈に入って日が浅いため、どうしても試し買いで出費がかさむのが悩ましい。今回も予算超過気味で、使用金額は昼食代込みで1万8000円程度。未読の作品を前に、紅楼夢に向けて貯蓄に励まねばとニヤつきながらも頭を抱えている[18]
基本的に「コミトレ新刊」か「夏コミ新刊 + コピー本」というサークルが多かった。コミケ明けすぐなのだから、当然といえば当然。ただ、今回は例年より開催が少し遅れたので、「夏コミ新作 + コミトレ新作」を引っさげてきたツワモノも結構いたと思う。あと、割合としてはグッズを出しているところが多く、おなじみの缶バッジやラミネートカードの他、シャツや時計やグラスを頒布しているところもあった。
[註.18] それが終わったらすぐに冬コミががが……。
自分が見かけたなかでは霊夢が一番多かった。あとは魔理沙、チルノ、パチュリー、うどんげ、永淋、文、小町、霖之助なども見かけた。他にも2chこみトレスレ9の>>601氏の報告によれば、アリスや橙、早苗なども来ていたらしい。女装禁止の男性向けイベントとして考えれば、多い方だったのではないかと思う。
ちなみに、東方以外ではダースベイダー[19]や亀仙人[20]などもみかけた。
総じてレベルは高く、おそらく小学生くらいだろうか、紅魔郷タイトル画面ばりの可愛らしい霊夢も見かけた。コミケでやることを考えれば、混雑も緩やかだし安心できる。
開幕ダッシュが報告された。ただ、東方島に限った話ではなかった模様。多少余裕があるためか、あまり前を見ずに島中を歩く人が多く見かけられた[21]。割り込みや、並び方が悪いために通路の通行を阻害している人もいた。一方、カートやリュックの使用者は少なかったように思う。ごみもそこまで気にならなかったが、例大祭が酷すぎたからかも知れない。騒ぐ連中は見かけなかったが、コスプレ撮影所でトラブルのようなものはあったらしい。
もちろん、自分も何かしてしまっている可能性は否定出来ない。こういうものは「他人の振り見て我が振りなおす」ものだと思う。「これは良くないな」と思ったら、次回はそこにも気をつけてより好ましい参加者となっていきたいと思う。
サークルについてだが、スペース番号が隠れて見えないサークルが結構あった。気づかず通り過ぎてしまったことも何度かあったので、是非次回は改善して貰いたいところである。
スタッフの対応は良くも悪くもと言ったところ。コミケのような凄いノリはないが、事務的と言うほど淡々としたものでもなかった。こみトレ名物のひとつであるメイド隊無料ドリンクコーナー[22]は素晴らしい。貰ったカルピスはかなりぬるかったが(笑)
所謂「アフターイベント」とは異なるが、スタッフ・サークル・一般参加者が合同で行う公式の打ち上げ会が例年通り開催された。但し、今年は開場前の時点で既に募集が定員に達しており、一般参加者は参加出来なかった模様。今後は規模の拡大や、募集に枠を設けるなどの対策が講じられることを期待したい。
実行委員会の方も参加していたので、次回の紅楼夢について幾つか質問させていただいた。主催の島村氏は不在だったので、別の方が対応してくださった。
もちろん、以上は現時点での方針であり、最終的に変更されるかも知れない。筆者が聞き違えた可能性もあるので、参考程度にして欲しい。疑問点がある人は各自メールにて問い合わされたい。ただ、実行委員会としても、どれくらいの人が来るのか計りかねているようで、出来るだけ柔軟に対応する余地を残しておきたいという印象を受けた[25]
特に入場待ちの屋内収納は、状況によっては参加者に不公平を与えてしまう恐れも考えられる。お互い配慮しながら、良いイベントにしたいものである[26]
なかなかに活気があり、東方に限らず関西でももっと色々なジャンルの同人が盛り上がって欲しいと思った[27]。その意味で、コミケだけではなくこみトレという選択肢もある、ということがよく判った。いつか是非サークルとして参加してみたいものである。
[註.27] 葉鍵方面はかなり厳しかったようだが……。
過酷な夏コミの後だと天国のような快適さ&まったり空間。
やっぱりコミトレ、というか大阪のイベントは無理。1部の値段が高いって時点で見向きもしない人が多過ぎるし、それに小説の同人誌を読もうとしない人も結構多いです。
主催者の心配りが行き届いているためか、参加して気持ちのいい即売会です。
「買う」という行為よりイベントの雰囲気を「感じる」という点にみなさん重きを置いておられたような。ダッシュのスピードがね、そんなに恐くないの(笑)
まだまだ大きくなれそうなイベントですけど、あまり大きくなりすぎて今の雰囲気が壊れてしまうのもうれしくないし、悩ましいところです。
どうやら一定時間シャッター外周はロック処置がかかったみたいです。 ゴメン正直並んでる人間の大体の感想が同じだったと思います。ざまぁみろ、と。
参考になるので転載させていただいた。
424 :名前が無い程度の能力:2008/09/07(日) 22:58:48 ID:TFTRhNDU0
例大祭やらコミケやらのバルバルバルなレポート見てたから、どえらいことなってたらどうしようって不安だったんだけど、昼過ぎに会場ついたら思ってたより全然混雑してなかった。各サークル見て回るのもスムーズに行けたし、昼過ぎなせいか列作ってるところもなかった。
去年の紅楼夢では昼過ぎに売り切れてたカタログもまだまだ残ってたし。知名度の差なのか関東と関西の差なのか……東方wikiにも載ってなかったし。
コスプレのとこ見てると、他ジャンルの女性コスはいろいろ露出多めでヽ( ゚∀゚)ノウッヒョウ
東方コスは露出控えめ(腋ぐらい)。さすが東方!
まだちっちゃい娘さんに霊夢のコスプレさしてる子連れの方もいたのはビックリ。
アフターイベントもなく終わる時はあっさりって感じだったな。
混み過ぎてないちょうどいい人口密度だったかと。
参考になるので転載させていただいた。
429 :名前が無い程度の能力:2008/09/08(月) 07:45:40 ID:iTciIxzY0
昨日の自分的感想
- 10時20分くらいに会場着くと待機列は日なただった。暑い、体力10%down。
- 開場後10分くらいして入場できた。速攻東方ゾーン行って物色開始。
- サークルチェックしてきたけど、途中でスペース確認がだるくなって絨毯爆撃に変更。
- とりあえず東方ゾーン廻る。そんなに混んでないから全部で40分くらいかな?密度は去年の紅楼夢くらい。
- 上にもあるけどグッズ系は人多かった。ネタ具現とか列形成。目当てのマグカップ&Tシャツ売り切れてた……
- 会場内の販売所で水分&食料チャージしながら落書きコーナー見る。何か人の絵に勝手に描き足した輩がいた気がしたけど、気のせいかも。
- 資料にするため写真撮らせてもらおうと、コスプレブースに向かってレイヤーさん窺う。今回は東方コス少ない? コミコミのときはメッチャおったのに。
- にしても際どいコス多いな……ゴクリ。
- 結局撮らずに会場をうろつく、全体的に雰囲気マタ〜リ。イベントの空気って感じ。
- サークルさんとちょっと話したりできるからいい。例大祭とか一瞬立ち止まっただけで殺意の波動が飛んでくるし……
- 13時半くらいにもっかい東方ゾーンを廻る。某泥船とか某阿弥陀のスケブ量やべぇ。何冊描いてるんだ……スゲェぜ。
- 5歳位の子供に初音コスさせてる親?を見た……
- 外のベンチでは疲れ果てて寝てるヤツいぱーい。
- 紅楼夢スペ覗くも代表見当たらず。と思ったら、挨拶周りしてるとこ見かけた。
- ラッシュを避けるべく14時ちょい過ぎに退散。雷雨がいきなり登場したけど駅さえついたら後は地下移動だから問題なし。
- 起きたら荷物下げてた方が筋肉痛。何日か遅れて出ないだけ、自分もまだまだ若いなと思い込む。←今ココ
全体的に大きな問題とか無かったんじゃないかな。ただアナウンスでスリについて注意されてた。なんか前回プロのスリがおったとか。
あと帰ってから気付いたけど抽選って何ですか? 曲リクエストとかアンケート書いた人対象の抽選とか?
抽選について調べてみたが、どうやら曲リクエストや投稿を書いた人が対象だったらしい。カタログに書いていたのだが、私もぜんぜん知らなかった。
購入した同人誌の中でも特に印象に残ったものを幾つか紹介したい。
生きているってなんて素晴らしいんだろう。という"キャラ設定.txt"のひとつの解釈だと思う。それにしても慧音さん……(^^;
まだ全部読めてないので、この項はそのうち追記されるかも知れない。