単位時間「クロック」の謎

FFTの戦闘システム「CTB」における重要な概念、それが単位時間「クロック」である。

簡単に説明すると、Speed値が10のユニットは、1クロック毎にCTが10ずつ蓄積され、10クロック後にCTが100になると、ATが回ってくるようになっている。(完全に忘れてしまった方は、ダーラボン先生の講義「チャージタイムバトル」をもう一度受けなおすように)

では、この1クロック。実際には何秒に当るのだろうか。これが解れば、魔法の詠唱速度なんかも判りそうだし、ひょっとしたらラムザたちの行動速度まで算出出来るかも知れない。――そんなことを企みつつ計算してみると、そこにはとんでもない事実が浮かび上がった……

考察してみる

弓使いの場合

まず弓使いで考えてみましょう。

弓使いのSpeedを10と仮定すると、弓を撃つ(攻撃する)のみの場合、CTは20から始まるので、弓を連射するのに要する時間は8クロックということになります。

現実世界において、長弓の射出速度は平均1分間(60秒)に10発なので、FFTの弓がこの長弓なのかどうかは分かりませんが、仮定的に「Speed10の弓使いの平均連続攻撃速度は約6秒」とすると、6秒÷8クロックで「1クロック=0.75秒」という仮説が立てられます。

シーフの場合

シーフの武器は「ナイフ」で、弓よりも遥かに早い感覚で攻撃する事が出来るはずです(場合によっては拳銃よりも早いらしい)

これは、シーフのSpeed値は通常弓使いより高いのがイヴァリースの常識ですから、必然的に必要クロック数も少なくなり、攻撃間隔は短くなる、という形で説明が出来ます。

具体的には、シーフのspeedを16程度とするならば、80÷16=5クロックとなり、シーフは一回の攻撃を3.75秒で繰り出す計算になります。これなら許容範囲のうちですよね。

これを基準に考えれば、speed10のナイトが騎士剣をぶん回すのに必要な時間は6秒など、辞書のような一部の(ワケの分からない)武器を除けばだいたいおかしな部分は見当たらないように感じます。

武器で言えば……ですけどね。

魔法で考える

さて、FFTの世界に存在する魔法で最も詠唱が短い(発動が早い)のはどの魔法でしょうか。

ファイア? ケアル? いいえ。答えは「ヘイスト」で、そのSpeedはなんと50です。

今更聞くまでもありませんが、ゲームを進めていると時折、眩き光彩を刃となして、地を引き裂かん! サンダー!!のような詠唱を聞くことが出来ます。つまり、魔法はちゃんと呪文を唱えないと発動しないってことですよね。

という事は、ヘイスト発動の所要時間は2クロックだから、彼ら時魔道士たちは僅か1.5秒で「ひるがえり来れ幾重にも、その身を刻め! ヘイスト!!」と叫んでいるということになりません?

……ナイフの三倍以上の速さ?

彼らはみんな早口の修行を重ねているわけでしょうか。実はガリランド王立魔法院の中では、生徒が必死になって教科書を速音讀する練習が繰り返されているのでしょうか。テストはもちろん「次の文章を5秒以内にはっきりとした声で讀み上げなさい」とかが出るわけでしょうか。――じゃあ、首席で卒業したクレティアンは中国人も吃驚する程の超人的口調で喋りまくるってこと?

なんだか魔法に対するイメージが根本から変わりそうな国ですね。

ここに登場するのが、同じく時魔道士のサポートアビリティ。そう、ショートチャージ。ショートチャージはATまでに必要なCTを半分にする効果があります。

つまりCT50で発動ってことですよね。つまり、ヘイストは1クロック(0.75秒)で発動ってことですよね。

――ビックリ人間ここに現る!

ナマケモノたち

これではいくらなんでもまず過ぎる。じゃあヘイストの詠唱にかかる時間を、4秒(1クロック2秒)としてみたらどうでしょうか。

ですが、そうなると騎士たちは一々の攻撃に20秒を費やしてるってことになります。戦闘が終わる前に日が暮れちゃいますよ。50年戦争にも負けるわけです。

結論

なんちゅう国なんでしょう。イヴァリースって。

救世主現る!?

ということで、こんな訳の解らん世迷いごとを掲示板に書き込んでいると、なんと蔵龍さんがご丁寧にも新説を考えてくださいました。

CTの扱いについても書いておきましょう。

各ユニットは、CTが100たまる毎に「移動」と「行動」の2種類の動作が出来ますよね? これを、「動作をする毎にCTを消費する」と考えてみましょう。

1)動作なしの場合
100→40
2)1動作の場合(移動or行動)
100→20
3)2動作の場合(移動and行動)
100→0

これを見ると、1動作でct20消費、ct60は「自分の動作を考える時間」とすることは出来ないでしょうか。

今は時間がない(夕食…w;)ため少ししか書けませんが、これが解決の手がかりになればと思います。

なるほどなるほど。1動作でCTを20消費ということは、あの式に当てはめたら平均攻撃所要時間=4秒=CT20ってことになりますね。

ということはCT20にかかる単位時間は2クロックだから……1クロック=2秒、ヘイスト所要時間4秒! おおー。素晴らしい!!

……ただ問題はその「自分の動作を考える時間」が12秒…ちと長すぎるような気もしますね。鉄巨人のスピードはそれぐらいかかってもよしとしても普通の人間じゃちょっと。ましてモンスターなんぞ野生の力は何処に……。

結局、この問題は現在も謎のままです。もしどなたか新しい解釈を考え付いた方、どしどし募集中です。

クロックは時間と同等なのか

わたしは「CT」と「現実に流れている時間」の間には、多少の伸び縮み・ズレがあると考えている。

「時間を細切れにして移動・行動をする」あのシステムでは、どうしても矛盾は避けられぬものではなかろうか。

うーん、確かに。

新説「予定行動説」!

今まで私は、イヴァリースの民達の行動を、全てCTB(Charge Time Battle)の観念の下で推し量ってきたのだが、考えてみれば、これは相当に変な話でした。

だって、普通私たちは移動するとき、既に何をするのか――つまり、移動の目的を明確にしています。何をするのか決めていないのに、取り敢ずあそこへ行ってみよう、なんて人はいませんよね。まあ、ひょっとしたら気まぐれでそういう事をする人がいるかも知れませんが、少なくとも生きるか死ぬかの死闘を繰り広げている中で、そんな突拍子もない暴挙に出る人はいません。

何が言いたいのかと申しますと、要するに、あるユニットが移動を始めている段階で、もうその人は何をするのか心の中では決まっているのです。剣で叩こう。アイテムで回復しよう。逃げようetc…。これはつまり、移動しながら行動することも出来るということを表しています。…って、こうして言ってみると、至極当たり前のことなんですけどね。

だから、詠唱をする人は、実は移動する前から詠唱を既に始めているのです。え? コマンド入力は移動の後でも出来るじゃないか? そんなことは気にしてはいけません。だって、移動の後からでも前からでも、詠唱にかかる時間は同じですよね? 取り敢ず、畏国の魔法の詠唱は、移動するぐらいの気が散っても問題ないみたいです。

同じ事は武器攻撃にも言えるんじゃないかって? 武器攻撃はだって、移動しながらは出来ないじゃないですか。間合いに入って、相手の回避をかいくぐって、はじめて攻撃が成立するわけですから、こっちの方が遙かに時間がかかるのです(弓だって狙いを定める時間がかかります)。

よぉし! これで一応魔道士超速口調問題は解決した!(と思う) やっぱり、1クロックは約0.75秒なんだ。……多分。

本当は恐ろしい「戦闘不能」

ふと考えた。イヴァリースの世界の法則では、戦闘不能から死亡までの時間は、ユニットのSpeed値に依存している。

考えてみれば、これってちょっと変な話ですな。言うまでもなく、Speedは『素早さ』の値であり、ここで言う素早さとは、敏捷性(運動神経や判断力などの総合能力)のことで、何故敏捷性が戦闘不能の猶予時間に影響を及ぼすのだろう? 確かに現実には、ちょろちょろ動き回る鼠と、始終ノンビリと動く象では体力や寿命が大きく異なる。が、これはあくまで体格よる代謝や熱効率の差であって、少なくとも画面上は数十センチの違いもなさそうな畏国の戦士たちには関係のない話だ。まさか彼らの平常心拍数が2倍も違ってたらそれこそ怖ろしいし……。

ということは、仮にそのユニットのSpeed値を12とした場合、戦闘不能状態に陥ってから肉体が消滅してしまうまで、なんとたったの18.75秒しか残されていないことになる。うは! 予想以上に短い!!

「あ、やられた!」と思ったらすぐに道具袋からフェニックスの尾を取り出して治療にかからなければ、とてもじゃないが18.75秒で蘇生なんて無理だ。今まで私は、『瀕死』と『戦闘不能』なら瀕死の方が切迫感がありそうだぁ、なんて考えていたけど、実はトンでもない大間違い。瀕死が「今にも死にそうな状態」であれば、戦闘不能は「もう死ぬ寸前秒読み開始」なのだ。

つーことはアレですよ。例の鉄巨人事件でぶち倒されたムスタ君。彼はあのときヒジョーに危険な状態にあったわけだ。黒幕のラムザが慌てふためくのも無理からぬ話だよなあ。てか、いきててよかったなあ。もしあの時昇天してたらラムザ君、全国のクラウドファン方から闇討ちに遭うところだったろうに。ただでさえ異端者にされて狙われる身だってのに、これ以上敵を増やすのは自爆行為に等しい。まさに危機一髪!(なんか間違ってる気もするけど)

参考