今はただそれを願ひ續ける

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2007年総括

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いつの間にやら年末。月日の脚は速まるばかりで、油断すると来年までも一瞬で過ぎ去ってしまひさうだ。

といふわけで、本年の総括。今回は全体的なことといふより、個々に特記事項を挙げて考へていかうと思ふ。

闇黒日記ショック

年明け最初の大事件と言へば、言葉言葉言葉のコンテンツ闇黒日記が某日突然「店仕舞ひ」した事だった。理由は「義」なるネットストーカーによる粘着荒らし被害が看過できなくなり、またそれに対する援護も殆どなく、言葉が通じない中で言論を續けること自体が無意味だったと説明されてゐる(闇黒日記を店仕舞ひするの記私にしてみれば、言葉は何等かの力を發揮すべきものです。けれども、それが何にもならないのなら、言葉を信ずる者には沈默こそが撰擇すべき道です。私は最う何も言ひません。

自分は所謂「国語問題」方面のサイトや掲示板を見てゐなかったので、「義」なるネットストーカーの被害の実情と言ふのを、良く理解してゐなかった。結局のところ、久樹にとって所謂「正字正仮名」は個人の意思(「信念」といふほど立派なものではない)の範疇を出ず、専ら闇黒日記讀者の一人に過ぎなかった。

その後色々な経緯の末、Yahoo!ブログにて「闇黒日記2.0」としてある程度の復活を遂げた。が、「店仕舞ひするの記」で野嵜氏が投げかけた問題は、今のところ解決するどころかネット上の共通問題として深刻化する一方である。

今まさに問題となってゐるへいわぼけ管理人特定騒ぎもさうだが、粘着ネットストーカーが個人の生活を破壊する「私刑」が、今年も何度も繰り返された。被害者に道義的な問題があるなしに関はらず、このやうな「私刑」が罷り通る世の中で、真っ当な「言論」など出来るはずがない。

とは言へ、このやうな被害が出續けるやうであれば、世論も匿名による発言を「規制」する方向へ動かざるを得ないだらう。実名論者にとっては福音であらうし、自分で自分たちの首を絞めてゐる様は皮肉としか言ひやうがない。そして例によって割を食ふのは平穏平和に暮らしてきた人々である。著作権問題と全く同じ構図。人間は自浄能力など持ち合はせてゐないのだらう。少なくとも今のところ、規制以外の道でこの問題が解決するとはとても思へない。

著作権・コピーガード問題

去年とはうってかはり、今年は著作権やコピーガード、或いは補償金問題について盛んに論じられた年だった。コピーガードの碌でもなさは久樹自身身を以て実感してをり、「複製・加工が容易」といふデジタルの利点を殺すこんな無意味なものはとっとと取っ払って欲しいのだが、それではクリエイターが飢え死にしてしまふといふ意見もよく分る。何せ給食費ですら滞納する輩がゐるくらゐなのだから、無制限にコピーを許容するのは到底認めがたいだらう。特に根拠はないが、先の匿名に隠れて暴れ倒してゐる連中など、別の場所では「嫌儲」を叫んでゐるのだらうと思ふ。私に言はせれば、努力すら報はれぬ世の中など悍ましい限りなのだが。

とは言へ、「ならばお前はちゃんと金を出してんのか」と聞かれれば、弱い。正規のDVDを買ひそろへられるほどの経済力は残念ながら持ってゐない。今年のコンテンツ産業への出費額は、平均すれば月5000円〜1万円程。DVD一本買ったらそれで終はりである。それでも増えた方で、去年は3000円程だった。増えた理由は単純で、「ニコニコ動画」で作品を見て欲しいものが増えただけの話。

収入状況がよほど改善しない限り、これ以上は出せない。そのため、レンタルDVDをダビングといふ方法で凌いでゐる。CSSの無視までは合法といふ理屈だが、自分の中でも完全にすっきりしてるわけではない。どうしたら気兼ねなくコンテンツを楽しめるだらうかとここ最近よく考へてゐる

業界自体に問題があると言ふ意見もある。所謂「中抜き」構造だの、JASRACだのがよく槍玉に挙がった。JASRACについては徳保氏などが「一律管理」の利点を挙げて評價してゐるが、JASRACは「放送通信融合」の敵か味方か--菅原常任理事に聞く:インタビュー - CNET Japanなどを讀む限りには、このやうなやり口がクリエイティブ業界にとって有益とはあまり思へない。

一方アニメ業界で特に言はれる「テレビ局の中抜き」に関しては、それ自体が「幻想」とする主張(テレビ局はアニメのお金の中抜きをしているか?図解・「テレビ局はアニメのお金の中抜きをしているか?」)もあった。アニメ業界自体の市場規模が、放送と言ふ大事業の中で取り扱ふにはあまりにも小さいといふ話。確かに、国民全体の視聴率といふ視点で見れば、アニメの市場は余りに小さすぎる。ならばインディーズ音楽のやうにネット上で展開していくのが良いのかと言へば、既にニコニコ動画といふ一つのサイトだけで日本の全トラフィック(回線使用率)の9%弱を占めるに至り、とてもではないがテレビの代役を果たすことは出来ない(ニコニコ動画がテレビの座を奪う日は来ない--ひろゆき氏の分析:マーケティング - CNET Japan)といふ話である。仮に出来たとしてもネットワークインフラただ乗り論争が再燃するのは目に見えてゐる。

そもそも動画事業はまだ利益を出すところまで来てゐない。放送と違って通信はインフラ整備費用が費用逓増であるし、何重もの規制や補償金による負担も莫迦にならない。そして、ネットユーザは良いサービスが出来ればすぐにそちらに移る流動性も持ってゐる。はっきり言ってビジネスとしてあまりにもリスキーである。動画サービスの最大手としてあげられる「GyaO」や「ニコニコ動画」「Youtube」その他の経営は未だに赤字であり、今後の立ち行き次第では潰れることだって十分に考へられる(まあYoutubeはGoogleの後ろ盾があるから潰れはしないだらうが)

他方、B-CASなど不可解な制度に対する(ヘビーユーザの)怒りが頂点に達しようかと言ふときに、颯爽と登場したのがFriio(フリーオ)である。フリーオは、地上デジタル放送が受信が出来るにも関はらず、コピー制限をかけるための暗号化をせずに録画する(つまり、実質的にコピーフリーとしてしまふ)チューナーである(放送業界を揺るがすコピーフリーの地デジ受信機「フリーオ」を入手:ITpro) これに対し各業界からはデジタル放送の暗号化に疑問の声が相次ぐ、総務省の検討委員会といふ話も持ち上がり、当面迷走が續きさうな塩梅である。

ついこの前炎上した初音ミクJASRAC登録騒動など、ネットサービス側でも手探りの展開が續いてゐる(この問題については、ドワンゴ社とクリプトン社の契約の仕方がそもそも非常識だったと指摘されてゐるが、たけくまメモ : クリプトン伊藤社長の「態度」によれば、業界には社会的に見れば「奇怪」な慣習が多くはびこってゐるらしい)

どの問題に対しても、この場では私の意見はあまり挟まないでおく。来年もさらに議論が進むことだらうし、それに対してまた考へていきたいと思ふ。

……出来れば、この楽しい現状を潰すやうなことにならないで欲しいし、違法コンテンツダウンロード違法化といふ問題の主従を逆転させた解決策にはならないで欲しいといふのが消費者としての希望である。と、「マリオシーケンサで組曲『ニコニコ動画』」を聞きながら思ふ。

今年脳内流行したコンテンツたち

さて、コンテンツの話が出たので、今年久樹の中で流行った作品の紹介をしてみる。ちなみに、久樹の流行と言ふのは世間で言へば1〜3時代分ほど遅れてゐるのが標準である。

HUNTER×HUNTER

發賣分全巻をまとめて買ひそろへた。以前友人から借りて讀んだ(考へてみればこれも著作権的にはまずいんだらうな)ので大まかなストーリーは知ってゐたし、完結したら中古價格も下がるからそこで揃へやうと思ってゐたのだが、いつまで経っても完結しない(それどころか話が進まない)ので、業を煮やして購入に踏み切った。約1年半ぶりに再開といふことでジャンプ本誌まで買ったのだが、来年明けからまた休載らしいので、また気長に待つ予定。これはもう死ぬまでに完結してくれれば良い。

涼宮ハルヒの憂鬱

アニメ版はスルーしてゐたのだが、MAD作品などが余りにも秀逸だったので、見たくなった。レンタル品をダビング。予想以上のクオリティであり、アニメ二期がスタートするなら是非視聴したい(なにやら2008年秋期に決まったとかいふ話もあるらしいが)

それにしても、涼宮ハルヒの驚愕は一体何時になったら出るんだ?

さよなら絶望先生

こちらは原作も持ってゐなかったので購入した(DVDは矢張りレンタルで済ませたが) 原作は今も継続購入してゐる。

それにしても、ひぐらしOP曲と絶世美人アニメとのシンクロ率は凄まじかった(さよなら絶望先生MADが人気!ひぐらしとのシンクロ率が高すぎ!!GilCrowsの映像技術研究所)、ニコ動の方は運営者から削除+Up禁止されたらしいが……。

ひぐらしのなく頃に

こちらも原作ごとスルーしてゐた作品。ただ、ネタバレは極力避けてきたので、今まさに原作を楽しんでゐる真っ最中(現在「罪滅ぼし編」) 面白いかったかどうかは最後のオチを見るまで判断保留といったところだが、今のところ十分に楽しめてをり、さっさとプレイすりゃ良かったと思ふ。

その他

東方、盛り上がってるしやってみたいといふことで、この前「とらのあな」に決死の突入をしかけたのだが、あまりにも作品数(派生含む)が多すぎて、一体どれを買へば良いのか全く分らず敢へなく断念。ひぐらしが終ったら、きちんと調べてもう一度行かう……。

他にも色々言ひたかったが、お酒が6合目に突入してをり、思ひ出す前に年を越してしまひさうなので割愛させていただく。

リアル生活は恐らく順調

おっと、こんなことをぐだぐだ書いてゐるうちにあと30分で年越しではないか。

本職のサラリーマン稼業については、今のところ特に大きな問題は起こってゐない。去年よりも今年の方が色々なことが出来るやうになったし、一応の評價を戴いてゐる。世間で騒がれてゐるやうな過酷な勞務環境でもないし(残業時間は月十時間少し)、300万少しといふ年収もまあ評價として妥当なところだと思ふ。もちろん、収入が上がるに越したことはないし、それに相応しい良い仕事をしていければと思ふ。余剰収入は、素晴らしい作品を作るクリエイター方の糧になればと思ふ。

出来れば、ここで一發何か作品を作って投稿してみたいのだが、動画の作り方も、それ以前に良いアイデアもないので、まあ気が向いたらといふことにしておく。下手くそな歌でも投稿して叩かれるといふのも面白いかも知れない。

はてな村に進出しようと思ってゐます

3年にわたって續けてきた雑念雑記ですが、ここいらではてな村辺りに出張しようかと考へてゐる。

理由と言ふほどの理由はないのだが、ひとつは所謂「ブログツール」とやらがどこまで使ひやすいかを見てみたいのと、その利点である「意見(反論・補足)を貰ひやすくする」といふのが自分にとってプラスなるかならないかを確かめてみたいといふところが理由だらう。

もちろん、高天原でMovable Type辺りを導入しても良いし、自力で実装すると言ふ手もある。ただ、インストールしたり実装したりするのが面倒なので、いっそ外部サイトに頼ってしまはう、なら、一番久樹にとって身近なはてな村で良いか、といふところで決めた。

1日から始めるかどうかは不明だが、雑念雑記の記事自体は残すし、最新版のリンクをそのままはてダトップにリダイレクトさせる予定なので、讀者方には特に意識して貰ふことはないと思ふ。

そして今年が終る

おやおや除夜の鐘が聞こえ始めた。紅白は白が勝ったらしい。もうすぐニコニコがメンテナンスだな。挨拶くらい書き残しておくか。

それでは皆様、良いお年を。