久幸繙文

link要素覚書

概要

所謂リンク(ハイパーリンク)に主として用いられるのはa要素です。これは、文章内のあるキーワードと別の文章を関係付けるための要素です。一方、link要素は、head要素内に記述される文章全体と別の文章を関係付けるための要素です。

例えば、コンテンツ内にトップ(index)ページへのリンクを設けるには、a要素で「トップページへ戻る]]>」と記述するのが最も一般的ですが、head要素内に「<link rel="start" href="index.htm">」と記述することも出来ます。

一般にlink要素を記述すると、仕様書上では次のようなことが期待されています。

  • ページに適応させる外部CSSやJava Scriptを呼び出す。
  • link要素で指定されたページを、ツールバーなどでリスト化して表示する。
  • nextで指定されたページをブラウザが先読みすることによってダウンロード時間を短縮する。
  • 閲覧者別に適切な言語で記述されたページを選択・提供する。
  • 検索エンジンにトップページの存在を伝える。
  • 印刷用のページの存在を適時提供する。

OperaやMozillaなどではこの要素を完全にサポートしています。

Opera7.5xでのlink要素解釈例
▲Operaでのlink要素表示例

Internet Explorerでは残念ながら外部スタイル / Scriptの呼び出ししか対応していませんが、本来HTML本文(body要素内)にナビゲーション的なリンクを設けるのは不自然です。たとえIEが対応してなくとも、本文と付随的な情報を分離しより快適なページを提供するために、リンク要素を使う意義は極めて重要であると思います(参考:HTMLの役割とは

link要素の基本的な記述

link要素は一般に、


<link rel(若しくはrev)="xxx" href="yyy.htm">

と記述します。"xxx"にはリンク形式が、"yyy"には指定するファイルのURLを記述します。また、relはこちらからhrdf属性で記述された先の文章に対する関係性の、revはhrdf属性で記述された先からこちらの文章に対する関係性を表します。


<link rel="start" href="index.htm">                     このページからindex(トップ)ページへのリンクの例
<link rel="stylesheet" href="XXX.css" type="text/css">  このページの外部スタイルシート(CSS)を指定するリンクの例
<link rel="alternate" href="yyy.pdf" media="print">     印刷用のページを指定するリンクの例

現時点ではInternet Explorerの実装状況から、外部スタイルシートやJava Scriptを呼び出す為の使い方しか普及していませんが、将来的にもっと普及してもらいたいものです。

リンク形式一覧

W3Cが定義したリンク形式

Alternate
そのページの代替文章に当たるページ指定します。media属性を指定すれば、別メディア用の代替文章であることを表します(出力メディア一覧) またlang属性を指定すれば、別言語での代替文章であることを表します(言語コードについて) もちろん両方同時に指定することも出来ます。
Stylesheet
外部スタイルシートを指定します。サイト内の全ての文章で同じスタイルを指定していれば、一々ページ毎にスタイルシートを読み込まなくて済み、ダウンロードサイズの節約になります。また、Alternateと組み合わせて所謂「代替スタイルシート」を指定することも出来ます。
Start
そのページを含んだ文章群の中で、一番最初に読んでもらいたいページを指定します。所謂「トップページ」へのリンクや、小説の序章へのリンクなどに使われる形式です。この指定をしておくと、例えば検索エンジンからでも最初に読んでもらいたいページを表示してもらう事が期待出来るようです。
Next
次のページを指定します。例えば、「HTMLの説明1」から「HTMLの説明2」へのリンクなどで使われます。ユーザエージェント(ブラウザ)が先読みしてダウンロード時間を節約することなども可能でしょう。また、マウスジェスチャーや「進む」などでスムーズにページを読み進めてもらうことも期待出来ます。
Prev
Nextの逆――つまり、前のページを指定します。
Contents
目次のページを指定します。このページで言えば「より良いWorld Wide Webを目指す為の覚書」がそれに当たります。
Index
牽引のページを指定します。Indexって本来は牽引の意味なんですが、Webサイト上ではトップページと混同されてます。
Glossary
用語集のページを指定します。例えば専門用語が飛び交う論文や考察文などで使います。
Copyright
著作権に関する情報が書かれたページを指定します。このサイトで言えば「案内所」がそれに当たります。
Chapter / Section / Subsection / Appendix
何ページにもわたる論文サイトで、順に「章」「節」「小節」「附属書」にあたるページを指定します。
Help
ヘルプページを指定します。このサイトで言えば「案内所」がそれに当たります。
Bookmark
所謂「しおり」を指定します。そのページにとって重要だと思われるページを指定します。これも長い、或いは構造が複雑な文書群などで使われる形式です。

その他よく使われる形式

以下はW3Cが仕様として採用しなかった、或いは各ブラウザ独自のリンクタイプです。仕様上では

HTML文書の著者は、本仕様に定義のない追加のリンク形式を定義したい場合もあろう。この場合は、リンク形式を定義するために用いた規約を引用するプロファイルを用意しなければならない。

と書かれていますが、実際一部のブラウザで対応していたりします。

Made
ページの作成者へのメールアドレスや所有Webサイトのアドレスなどを指定します。この形式のみ「rev属性」専用となっています。HTML4.0の草案ではあったものなのですが、正規版になって削除されました。しかし、現在でも多くのブラウザが対応しています。
Search
検索用のページを指定します。例えばサイト内検索のページなどがそれに当たります。
Last
文章群の中の最後のページを指定します。結論だけ読みたい人などが利用すると思われます。
Up
一つ上の階層のページを指定します。このページで言えば「より良いWorld Wide Webを目指す為の覚書」がそれに当たります。
Author
作成者に関する情報のページを指定します。このサイトで言えば「作成者紹介」がそれに当たります。

久樹 輝幸