本記事は、2008年12月28日から30日にかけて東京国際展示場(ビックサイト)で開催されたコミックマーケット 75(C75)のうち、二日目の東方ジャンルにおける一般参加レポートである。おおむね筆者の体験を基にしているが、一部他の参加者の報告も参考にした。
※このレポートは、筆者の体験、および個人的に調査した範囲での情報をまとめた、あくまでも非公式なものです。そのため、ここに記載された情報をもとに主催側へ問い合わせると言った行為は絶対にしないでください。
前回のC74よりサークル数は471増え、全部で1,356サークルとなった。これは女性向けを含めても最大規模であり、目下天井が見えていない状況である。これを受け、次回のC76より東方projectのジャンルコードが遂に独立した。
なお、今回は上海アリス幻樂団、および黄昏フロンティアはサークル参加しなかった。神主のブログによると、秋口の引越しや体力的な問題から、最初から申請していなかったとのこと。
神主が他サークルを含めて公式にサークル参加しなかったのは、紅魔郷を発表した2002年のC62以来、実に13回ぶりである。
主に同人誌購入を目当てに参加。7時到着時点で広場横のパナソニック前に並ばされた。開場20分前に広場まで圧縮され、入場は10時40分頃となった。
西館への通路および館内は13時頃まで非常に混雑したものの、総じて見れば例大祭5ほどのものではなかったと思われる。サークルごとの混雑の差は増す一方であり、事前計画の重要性を再認識させられるイベントとなった。
一週間前の週間天気予報では降雨が予想されていたが、ふたを開けてみれば雲ひとつないと言っても良いほどの快晴であり、日向にいる限りでは寒さもほとんど気にならなかった。きっと衣玖が空気を読んだのだろう。
本来は夜行バスで往復する予定だったが、1日遅れとなってしまい予約が満席になっていた。また、最近の燃油価格の上昇から夜行バスの料金も大幅に値上がりしており、私が取ろうとしていたバスでは東京神戸間で1万5000円となっていた。これは、「青春18きっぷ」で前日入りして宿泊代金を上乗せしても、ほとんど価格差がない状況である。せっかくなので単純な往復ではなく、早めに会場を抜けて諏訪方面に物見遊山して戻ることにした。
また、今回は防寒対策として、少々値の張るアンダーを購入し、その効果を実証することにした。
サークルリストは電子データとしてWeb公開されていないため、カタロムを購入するか迷ったが、pixivが「C75特集」と題してサークル側からの告知と会場マップを連動させたツールを公開している事を知り、主にこちらを活用することとした[1]
規格が統一されている事で円滑にチェックを進めることが出来たが、pixiv上の告知よりも自サイトでの告知を優先していたり、自サイトの告知の方が詳細なサークルも多かった。非常に便利な仕組みであるため、今後の推移を見守りたい。
お金は、普段から崩しておいた100円硬貨50枚、500円硬貨20枚、1000円札25枚の計4万円を持参した。
飲料は例によって粉末アクエリアスからハイポソトニック飲料を800ml自作した。
[註.01] 登録されてないサークルは片っ端からググった。
朝の6時半より出発し、東海道線経由で東京へと向かった。大垣-米原間を直通する新快速が増発しており、非常に接続よく東海地方を通過することが出来た。浜松-熱海間の列車は相変わらず快適とは言いがたいが、価格を考えればある程度は仕方のないところだろう。冠雪した富士を見ながら卯酉東海道を聞くのは中々無い贅沢である[2]
東京(大井町駅)へは17時30分頃に到着した。ちょうどコミケの1日目を終えた人たち(サークル参加者と思われる)がほぼ撤収し終えたところで、駅中のロッカーはちらほら空きがあった。当日には空き無しになってしまう可能性が高かったため、使用料だけ払って鍵を確保することにした。1回1日400円であるため、最終的には1200円払ったことになる。この数字を高いと見るか安いと見るかは、人によって判断が分かれるところであろう。
その後友人である木俣氏と合流し、居酒屋で東方話に花を咲かせた。ついつい麦酒が進み、思ったより高くついてしまったのはご愛嬌である。
[註.02] セレブですから(ぇ
大井町駅で木俣氏と待ち合わせし、会場に到着したのが7時頃。既に広場まで待機列は伸びており、スタッフに促されるまま移動すると、パナソニックビル横の芝生通路で待機することとなった。ちょうどオブジェの置石の隣であり、中々良い風防となってくれたと思う。とはいえ、日陰であったため震えるほどには寒かった。
準備の項で述べた通り、今回は少し高価なアンダー(シャツ・股引)を着用してきた。汗を吸収して発熱すると謳ったものであったが、これはかなり効果があったと思う。マフラーと併用することで、寒いながらもかなり快適に待機することが出来た。今後も冬場のイベントでは活用したい。
列が確定した際には、8時40分頃から圧縮で動き出すと言うアナウンスがされたが、最終的に列が動き出したのは9時半頃からであり、これによってちょうど広場の真ん中に待機することとなった。ビックサイトの背後のご来光がまさしく後光のようであり、なんともいえない気分を味わいながら開幕の拍手を待つこととなる。ちなみに、拍手の伝播はおよそ10時00分20秒ほどであった。
その後しばらく列は動く気配を見せなかったが、10時10分頃から順次移動している列が見え、自分たちの列は25分頃から移動が始まった。エントランスホール入りが35分頃で、そこから西館までの通路が大変混雑した。率直に言うと、歩いているというより「押し流されている」という表現の方が適当である。建屋の構造上の問題とはいえ、何とかならないものかと思うのだが……。
最終的に西館に入館したのは10時40分頃であったと思う。思ったよりは早く入場出来たというのが私の所感である。
木俣氏と別れ、西2ホールから入場することにした。おそらく音楽・グッズを除けば霊夢島・魔理沙島の辺りが最も混雑すると踏んだためである。
もし会場を真上から見渡せるような存在がいたとすれば、さだめし面白い光景が広がっているのだろうなといつも思う。混雑状況は常に変化し、さっきまで混んでいた所が空いていたり、その逆も然り。カオス理論を思い出させる渾然一体となった状況である。しかし残念ながら、我々人間は霊夢や素粒子と違ってトンネルを抜けて別の場所に出現することは出来ない。常に先の混雑状況を見極め、時にはルートを迂回することも重要である。
今回の場合、12時頃まで島間の誕生日席が酷い状況になっていた。シャッター前のサークルは待機列を外に出しているが、島中の場合中央通路で待機させる必要があるからである。時折、島中の途中列が延びすぎて通路を完全に寸断している箇所が見られ、横移動よりも縦移動の方に時間を要することが多かった。
なんだかんだ言いつつも、音楽と壁サークルはほとんど委託任せにしたため、12時頃には目標の9割方の本を購入することが出来た。鞄二つ分が埋まったため、そのまま宅配手続きを行い、またしばらく散策した後14時に撤収することにした。
毎回色付配置図を宣伝してくださっている来夢緑へ伺うのを完全に失念していたのが唯一心残りである。
全部で75冊。全て東方で使用額は概算で3万程度。まあ、まだ段ボール箱一個で足りるレベル(ぉぃぉぃ
女性向けジャンルと同日だったためか、カートの使用者が非常に目に付いた。それ以外はいつもの通り。
前々から試作品を出してきた東方アニメーションプロジェクトの第一話が遂にC75にて公開される運びとなったが、一部で「これは公式作品なのか」と誤解する人が現れた。
これを受けた神主が日記にて新たな二次創作の基準を示す[3]など、良くも悪くも「アニメ化」がもたらす影響力の大きさを示す出来事となった[4]
ちなみに実際の頒布物は開場から1時間と持たずに完売となった。
システム障害のため、JR東日本が所轄する新幹線の全線で計112本の運休、最大4時間22分の遅延が発生した。その前日は車両故障や悪天候のため、長野、山形、秋田各新幹線の計55本が運休する事態にもなっている。当日入りを考えていた人たち、帰宅途中で巻き込まれた人たちにはご愁傷様としか言いようがない。
特に大きな問題もなく、いつも通りのコミケだったと思う。神主の非参加は残念だが、例大祭に向けて新作を準備しているとの事なので、楽しみに待ちたい。
すみません、まだ殆ど読めてませんorz
[註.05] 特に紫(笑)
久樹 輝幸